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【市況】底堅さが試される時、個人マネーはリスク資産にシフト/オープニングコメント


 19日の日本株市場は利食い優勢の展開になろうが、底堅さが意識されそうである。18日の米国市場では、原油相場の荒い値動きに振らされたほか、経済協力開発機構(OECD)による世界経済見通しの引き下げで世界経済の減速懸念が強まったことが嫌気されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円安の15955円となり、本日も16000円を挟んでの相場展開になろう。

 もっとも、原油相場に振らされやすい状況は織り込み済であり、昨日は原油生産量を1月水準で維持するとした主要産油国の提案に対してイランが支持を表明したことが好感されたが、この報道に過剰に反応し過ぎとの見方もされている。産油国が減産で合意に至る可能性は低いとの大方の見方もあり、強弱感が対立しやすいだろう。

 センチメントは改善傾向にあるとみられる。引き続き、原油相場の動向次第といった相場展開となろうが、今後は原油相場が下げた場面で底堅さを見せられるかが注目される。また、上海で26-27日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議での協調姿勢への期待感が下支えとなるだろう。

 なお、マイナス金利導入により、個人マネーはリスク資産にシフトしてきていると報じられている。足元のソフトバンクグ<9984>効果もあり、利益確定が優勢となるなか、中小型株への物色が活発化しよう。
《AK》

 提供:フィスコ

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