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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月18日

 18日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比360円高の1万6196円で今月8日以来の水準で取引を終えた。取引時間中は上げ幅が500円を超える場面があったが、円相場が強含みで推移したため引けにかけてややダレてしまった。東証1部の出来高26億株は今月最低。戻りを試す場面で出来高が減っては上値も自ずと限られてしまう。

 昨日の米国市場は原油高や欧州の株高を受けてダウ平均が大幅に3日続伸した。ダウ平均の3連騰は本年初。FOMCの議事要旨が公表され、早期の利上げ観測が後退したことも株高を後押しした。原油高に関してはイランも増産凍結に賛意を示したことが好感された模様。さて、原油高、欧米の株高と外部環境から追い風が吹いた本日の東京市場は、日経平均が昨日の下げを埋めておつりのくる上昇となった。ただ、上げ幅を広げたのは寄り付き段階で、9時5分以降は1万6200円弱から1万6300円強でもみ合う膠着商状に。やはり売り方の買い戻しが中心で、取引時間中に上値を買い上げて行く実需筋は不在のようであった。円相場も113円台へ逆戻り(上昇)するなどなかなかリスクオンの状態に戻らない。市場は不透明な世界景気や金融市場に対し、主要国で何かしらの策が出て来ることを待っているかのようである。来週後半のG20や来月上旬の中国全人代がひとつのカギとなりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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