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【市況】センチメントは改善傾向、今度は原油安の場面に注目【クロージング】


18日の日経平均は大幅に反発。360.44円高の16196.80円(出来高概算26億2000万株)で取引を終えた。米国株高や原油先物相場の上昇が好感され、買い先行で始まった。その後も時間外取引で原油先物相場が堅調に推移していることを背景に投資家心理が改善し、幅広い銘柄に買いが優勢となった。黒田日銀総裁による「G20で国際金融市場の不安定な動きを議論」といった発言等が報じられる中、金融安定化への期待から、上昇幅は一時500円を超える場面もみられた。大引けにかけてはやや上げ幅を縮めたが、日経平均は終日16000円を上回っての底堅い展開となった。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは石油石炭、鉱業、卸売、鉄鋼、その他製品、非鉄金属、電気機器、化学、医薬品、機械などが強い。一方で下落は空運、ゴム製品、情報通信の3業種のみだった。

さすがに過熱感が強まっていたソフトバンクグ<9984>は反落となったが、テクニカル面でも強弱感が対立しやすいところでもあり、失望にはつながらないであろう。反対に原油相場の上昇による買戻しが幅広いセクターに向かっており、センチメントは改善傾向にあるとみられる。原油相場の動向次第といった相場展開となったが、今後は原油相場が下げたと場面で底堅さを見せられるかが注目される。

また、原油生産量を1月水準で維持するとした主要産油国の提案に対してイランが支持を表明したことが好感されたが、この報道に過剰に反応し過ぎとの見方もされている。産油国が減産で合意に至る可能性は低いとの大方の見方もあり、強弱感が対立しやすいだろう。原油安に対しても底堅さがみられるようだと、本格的なリバウンドに期待が膨らむことになろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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