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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、政策期待が支え


【ブラジル】ボベスパ指数 41630.82 +1.67%
17日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比683.12ポイント高(+1.67%)の41630.82で取引を終えた。40957.61から一時42436.44まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは42、値下がりは16、変わらず3であった。

17日の上海総合指数が続伸したことを好感。さらに、イランが原油生産量維持の提案に対して支持を表明し、NY原油先物が31ドル台まで急反発したことがブラジル株の上昇につながった。ただ、米格付け会社S&Pが「ブラジルの格付けをBB+からBBに引き下げ、見通しはネガティブ」と発表したことで、ブラジル株はその後上昇幅を縮小した。

【ロシア】MICEX指数 1770.31 +60.94%
17日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比16.45ポイント高(+60.94%)の1770.31で取引を終了した。1750.06から1776.83まで上昇した。

ロシアやサウジアラビアなど4カ国による原油生産量維持の提案に対して、イランが支持を表明。それを好感してブレント原油先物が34ドル台まで急上昇したことが、ロシア株の続伸につながった。欧州株高や米株が上昇スタートしたことも、ロシア株の下支えになった。

【インド】SENSEX指数 23381.87 +0.82%
17日のインドSENSEX指数は反発。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比189.90ポイント高(+0.82%)の23381.87、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同60.20ポイント高(+0.85%)の7108.45で取引を終えた。

小幅高で寄り付いた後いったん売りに押されたが、終盤に再び買い戻された。外部環境の落ち着きを受け、終盤は再び買い戻された。イランが原油生産量維持の提案に対して支持を表明し、NY原油先物が31ドル台まで急反発したことが資源セクターの物色手掛かり。また、中国本土市場が上昇したことや、中国の政策期待が高まっていることも引き続き支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2867.34 +1.08%
17日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比30.77ポイント高(+1.08%)の2867.34ポイントと続伸した。

政策期待が支え。春節明け最初の国務院(内閣に相当)常務会議で、李克強首相が内外情勢の変化に応じて、機動的に景気刺激策を実施する方針を示唆したと伝えられたことが引き続き好感された。全国政治協商会議(国政助言機関)と全国人民代表大会(国会に相当)がそれぞれ、3月の3日と5日に開幕することも意識されている。中国人民銀行(中央銀行)が17日、4日連続でリバースレポを通じた資金供給を実施したことも追い風。指数は前日の上昇が大きかったため、朝方は弱含む場面が目立っていたものの、後場に入り買いの勢いが増している。

《FA》

 提供:フィスコ

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