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【市況】【今日の相場見通し】本日予想レンジ 15,900円~16,300円

 米ダウ平均は、一部経済指標(鉱工業生産指数と卸売物価指数)が好調であったことや、原油価格が反発した安心感から大幅続伸。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ(日中比)310円高と、大きく値上がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も買い優勢により大幅高での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、4か国(サウジアラビア・カタール・ベネズエラ・ロシア)による、原油生産量を1月の水準で据え置く案に、イランが受け入れ表明したことを評価し、エネルギーセクターは買戻しの動きが急がれる公算で、また、為替市場ではややドル高(円安)で推移していることから、輸出関連銘柄にも買戻しの動きが広まるだろう。

 ただ、30日間の価格帯別取引では、節目の16,000円台が一番多くて、戻り売りのスケールもそれなりに大きくなることが予想されるだけに、高寄り後は上値の重い神経質な展開も想定される。

 テクニカル的には、1週間の平均値である5日移動平均線(15,740円前後)を維持したのは、僅かに底堅さが出てきた証拠と期待したいところで、本日の取引で16,000台をキープ出来れば、目先の上値抵抗線ある一目均衡表の転換線(15,982円前後)や、ボリンジャーバンドの-1σ(16,002円前後)を終値ベースでの突破を果たすことになり、ポジティブな変化として捉えることが出来るだろう。但し、ドルが114円の大台で伸び悩んでいるだけに、再びドルが失速するようだと、日経平均はボリンジャーバンドの-2σ(15,305円前後)までの調整も視野に入ってくる。

 新興市場のジャスダック平均は、引き続きボリンジャーバンドの-2σ(2,235ポイント前後)~-1σ(2,323ポイント前後)のレンジ内取引となりそうで、昨日逆行高を演じたマザーズ指数は、750ポイント奪還を目指すことになるだろう。

 本日予想レンジ 15,900円~16,300円。(ストック・データバンク 編集部)

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