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【市況】【市場反応】米1月住宅着工件数/PPI、予想上回りドル続伸


 外為市場では米国のインフレ率の上昇や予想を上回った住宅着工件数を受けて、年内の利上げ観測に伴うドル買いが再燃した。ドル・円は114円11銭から114円34銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.1150ドルから1.1115ドルへ下落した。


 米商務省が発表した1月住宅着工件数は前月比‐3.8%の109.9万戸と、増加予想に反して12月の114.3万戸から減少。一方、住宅建設許可件数は前月比‐0.2%の120.2万戸と、市場予想120.0万戸を上回った。同指数は契約時点での統計となるため住宅着工件数の先行指標として注目される。


 同時刻に米労働省が発表した1月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.1%と、予想外に12月-0.2%からプラスに転じた。前年比でも-0.2%と、12か月連続のマイナスとなったものの、昨年1月来の低水準となった。予想は‐0.6%。また、変動の激しい燃料と食料を除いたコア指数は前月比+0.4%と、2014年10月来で最高。前年比では+0.6%と、昨年9月来で最高となり、市場予想の+0.4%を上回った。

【経済指標】
・米・1月住宅着工件数:109.9万戸(予想:117.3万戸、12月:114.3万戸←114.9万戸)
・米・1月住宅建設許可件数:120.2万戸(予想:120.0万戸、12月:修正値120.4万戸)
・米・1月生産者物価指数:前月比+0.1%(予想:-0.2%、12月:-0.2%)
・米・1月生産者物価コア指数:前月比+0.4%(予想:+0.1%、12月:修正値+0.2%)
・米・1月生産者物価指数:前年比-0.2%(予想:-0.6%、12月:-1.0%)
・米・1月生産者物価コア指数:前年比+0.6%(予想:+0.4%、12月:+0.3%)

《KK》

 提供:フィスコ

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