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【市況】<株式トピックス>=複数の外部要因に振り回される展開続く

 17日の東京株式市場は、終始値動きの荒い展開となった。前場は日経平均株価が前日比ほぼプラス圏で推移し、一時前日比160円高まで買い進まれる場面もあった。しかし、後場に入ると一転売り優勢となり、一時400円を超える下落幅と大きくマイナス幅を広げる場面もあった。結局、日経平均株価終値は、前日比218円07銭安の1万5836円36銭と3日ぶり反落した。

 市場関係者からは「欧米、中国など海外株式相場をはじめ、外国為替市場、原油価格、地政学的リスクなど複数の外部要因に対して必要以上に過剰に反応する地合いが続いている。日銀がマイナス金利政策を打ち出したにもかかわらず、株安・円高が強烈に進んでしまったことで、国内の株価政策が期待薄となったことが作用しているようだ」との見方が出ていた。

 きょうは、前日までの続伸で日経平均株価が大幅上昇していたところに、1ドル=113円台後半への円高進行で売りが出やすい市場環境にあった。そこに、“米国と台湾の当局者が、中国軍が南シナ海の島に地対空ミサイルを配備したのを確認と、米メディアが報じた”と市場に伝えられ、下落幅が広がるなど外部要因に翻弄された」との見方が出ていた。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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