市場ニュース

戻る
 

【経済】産油国による原油供給がある程度抑制されてもおかしくないが・・・


 サウジアラビア、ロシア、カタール、ベネズエラは、他の主要産油国が追随することが条件となるが、原油生産を1月の水準で凍結することに合意した。1月の生産水準は過去最高に近い。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は「原油市場の改善に向けた十分な措置であり、今後数カ月以内に新たな市場安定化策を検討する可能性がある」との見方を示した。

 合意内容が伝えられた直後、NY原油先物は一時31ドル台に急反発したが、イランが含まれていないことや他の産油国が合意できる条件ではないとの見方が広がり、原油先物はNY市場で一時29ドルを下回る場面があった。

 市場関係者の間では、大幅な減産や需要増加などの条件が揃わない場合、WTIなどの原油価格は現在の水準を大幅に上回ることは難しいとの見方で一致している。

 原油価格の動向は物価見通しや需要などに大きな影響を与えることから、米利上げペースを左右する一因となる。減産に関する協調がみられない場合、原油価格の先高観は後退するだろう。インフレ鈍化の要因となることから、米国の利上げは年内1回にとどまる可能性があるとの声が聞かれている。
《MK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均