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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 15,700円~16,200円

 米株式市場は、連休中の日本市場や欧州市場が堅調だった安心感から、終始堅調な値動きで取引を終了。ただ、シカゴの日経平均先物は、前日の日本市場で上値が伸びなかった懸念から小幅安で取引を終えているだけに、東京市場の朝方は売り先行から、16,000円の大台を割り込んでの取引開始となりそうだ。

 一巡後は、サウジアラビアなど主要4か国が、原油生産量を1月の水準で据え置くことに合意したが、実効性については懐疑的な意見から昨晩の原油価格は下落するなど、外部環境は依然不透明であり、また、為替市場ではやや円高基調となっていることから、マーケットの上値は重く推移する公算である。

 ただ、昨日の中国市場が大きく上昇したことは好材料だけに、本日も上海総合指数が堅調に推移するようだと、為替市場も円安に反応しやすく、日本市場にも好影響を与えることが期待される。

 テクニカル的には、1週間の平均値である5日移動平均線(15,759円前後)を、ローソク足の実体(始値と終値の両方)で突破してきたのはポジティブな変化ではあるが、昨日の終盤に失速したことで、一目均衡表の転換線(16,037円前後)や、ボリンジャーバンドの-1σ(16,092円前後)を上抜けなかったのは少し気掛かり。16,000円近辺は日銀の政策決定化合前の安値水準で、もともと戻り売りのスケールが大きいと予想されていた位置だけに、当面は強硬な上値抵抗の価格帯として意識されそうだ。

 新興市場のジャスダック平均は、1部銘柄の値動きがまちまちだった影響で、リスクマネーが回帰し、ボリンジャーバンドの-2σ(2,247ポイント前後)を、ローソク足の実体で上抜いてきた。連日の上昇で本日は利益確定の売りが優勢となりそうだが、-2σが下値支持線となり、-1σ(2,510ポイント前後)とのレンジ内取引が想定され、マザーズ指数は、700ポイントの大台が引き続き目先の下値メドになりそうである。

 本日の予想レンジ 15,700円~16,200円。(ストック・データバンク 編集部)

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