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【市況】利食い優勢も市場全体のセンチメント改善傾向/オープニングコメント


 17日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。祝日明けの米国市場は、全面高でNYダウは200ドルを超える上昇となった。サウジアラビアやロシアなど主要な4つの産油国は、原油価格の下落に歯止めをかけるため、原油の生産量を先月の水準で据え置くことで合意。これが好感された格好だが、欧州市場は軒並み下げているほか、原油先物相場も期待先行の反動から30ドルを割り込んでいる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の15930円となり、米株高の反応は限られよう。

 もっとも、週初の急伸に対する利益確定が出やすい状況は想定内であり、昨日は利食いをこなしながらも小幅に続伸し、16000円をキープしていた。上値を抑えられた点を嫌気する向きもあろうが、それよりも、ソフトバンクグ<9984>がストップ高で張り付いたほか、マイナス金利が適用されるなか、銀行株が売られ過ぎの修正に向かった流れは、市場全体のセンチメント改善につながろう。

 さすがに上昇の目立っていた銀行など金融セクターについては利食いが優勢になろうが、日経平均は前日終値を挟んでのこう着となり、底堅さは意識されるとみられる。一方で、円相場は114円台での推移となっており、自動車や電子部品株等への見直しに期待。原油相場の安定への期待から、資源株の動向にも注目しておきたい。
《AK》

 提供:フィスコ

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