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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月16日

 16日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比31円高の1万6054円だった。取引時間中は一時300円を超える上げ幅を示現したが、戻り待ちの売り物に押されて終盤は伸び悩んでしまった。売り方の買い戻しが一巡すると上値を買う主体が乏しく、1万6000円台ではまだ実需が戻ってくる状況ではなさそう。パニック売りは一巡したものの、買い方も慎重姿勢はまだ崩していない。

 昨日の米国市場はプレジデントデーのため休場。代わって注目された欧州市場は株価が軒並み大幅続伸。円相場も続落の動きとなっており外部環境の改善が続いている。さて、昨日に本年最大の上げ幅を記録した東京市場。本日はその反動売りをこなしながら日経平均が続伸する1日となった。序盤はまさしく1000円高の反動から日経平均は200円安と売られる動きとなったが、中国上海株の上昇や国内年金買い観測などで、中頃には一転して300円を超える上げ相場となった。ECB総裁が3月の理事会で改めて追加緩和に踏み切る用意があると表明し、欧州株が上昇していたことも心理面でプラスに働いた。ただ、根本にある世界景気への不安は残ったままで実需が主導する上げ相場には至らない。円相場も115円のカベが意識されて円安の動きも鈍り気味。早くも戻りの限界が意識され始めている。明日も外部環境次第だが、株高には一段の米株高や原油高といった追い風が必要となりそうだ。個別では発行済株数の14%強に当たる大規模な自社株買いを発表したソフトバンク <9984> して300円を超える上げ相場となった。ECB総裁が3月の理事会で改めて追加緩和に踏み切る用意があると表明し、欧州株が上昇していたことも心理面でプラスに働いた。ただ、根本にある世界景気への不安は残ったままで実需が主導する上げ相場には至らない。円相場も115円のカベが意識されて円安の動きも鈍り気味。早くも戻りの限界が意識され始めている。明日も外部環境次第だが、株高には一段の米株高や原油高といった追い風が必要となりそうだ。個別では発行済株数の14%強に当たる大規模な自社株買いを発表したソフトバンク <9984> がストップ高の人気に。同じく自社株買い発表のHOYA <7741> も大きく値を上げている。(ストック・データバンク 編集部)

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