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【材料】キトー---第3四半期営業利益56.1%増、国内・米州市場が業績をけん引


キトー<6409>は12日、2016年3月期第3四半期(15年4-12月)決算を発表した。売上高は前年同期比20.3%増の395.36億円、営業利益が同56.1%増の28.76億円、経常利益が同29.4%増の24.65億円、四半期純利益が同6.6%減の11.85億円だった。

同社は所在地別セグメント区分で事業展開しており、日本の売上高が前年同期比8.2%増の187.15億円、営業利益が同31.7%増の41.77億円。米州の売上高が同43.1%増の200.81億円、営業利益が同24.8%減の5.56億円。中国の売上高が同0.5%増の62.60億円、営業利益が同25.6%増の7.55億円。アジアの売上高が同2.1%増の30.37億円、営業損失が1.79億円(前年同期は4.37億円の損失)。欧州の売上高が同11.1%減の11.06億円、営業利益が同0.1%増の0.17億円だった。

日本は民間の設備投資需要が底堅く、電動品やクレーンなどの受注が堅調に推移した。利益面では、工場での生産性向上や輸出採算の改善が寄与した。米州は買収したPEERLESS社が連結業績に寄与したことから大幅な増収となった。中国は経済の減速が影響したものの、為替の影響やコスト削減による利益改善から増収増益となった。アジアは中国の景気減速の影響を受けたが、収益改善とサービス事業の拡充を図り営業損失が縮小。欧州は事業環境の不透明感が増すなか前年並みの利益を確保した。

16年3月期の通期業績については、市場環境の変化等を踏まえ従来予想を修正した。修正後予想は、売上高が前期比13.5%増の567億円、営業利益が同35.5%増の46億円、経常利益が同25.6%増の43億円、当期純利益が同18.4%増の24億円としている。国内・米州市場が業績をけん引し、中国・アジア市場の落ち込みを補うとみている。

《SF》

 提供:フィスコ

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