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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月15日

 週明けの市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前週末比1069円高の1万6022円で、3日ぶりに1万6000円の大台を回復した。上げ幅は昨年9月9日(1343円高)以来の大きさ。V字型の反発で短期的な底打ち感を出している。欧米の株高や円安、原油高など外部要因の好転が大幅高の材料に。売り方も売り込み過ぎたきらいがあり本日は急ピッチな買い戻しを強いられている。

 前週末の米国市場は欧州の株高と原油相場の急反発を受けてダウ平均が6日ぶりに上昇。上げ幅は先月29日以来で今年2番目の規模となった。欧州金融不安の火ダネとなっていたドイツ銀が自社の債券を買い戻すと発表したことが欧米株反転のきっかけに。続いてWTI(原油先物)が協調減産の思惑から急反発したことも売り方の買い戻しを誘っていた。目先的に株式、原油を売る動きはいったん止まり、リスク資産全般がリバウンド高へと移行している。さて、本日の東京市場はリバウンド狙いの買い、売り方の買い戻しなどで久々に全面高の展開となった。円相場も一時114円台まで戻すなどリスクオフの動きがようやく一服。市場は短期的に行き過ぎたことをようやく修正する状態に移った。しかし、世界景気への懸念が晴れたわけではないため実需の買いはまだ見られない。今しばらくは不安定な状況が続きそう。

 今週の主なスケジュールは、15日(月)10-12月GDP速報、16日(火)日銀のマイナス金利がスタート、17日(水)12月の機械受注、18日(木)1月の貿易統計、19日(金)1月の百貨店売上高となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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