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【材料】15日の香港市場見通し:底堅い展開か、海外動向の安定で


週明けとなる15日の香港市場は、中国指標を気にしながらも海外動向の安定で底堅い展開か。外部環境は落ち着いた。先週末のNY株式市場は、原油相場の急伸が好感される展開(ダウ平均は前日比2.00%高の15973.84ドルと6日ぶりに反発。ナスダック指数は1.66%高の4337.51ポイントで終了)。約12年9カ月ぶりの安値を付けていたWTI原油先物が急反発(前日比12.32%高)したことで、投資家のセンチメントが上向いた。産油国が協調減産に踏み切るとの観測が流れるなか、原油相場の先安感が後退している。JPモルガン・チェース会長が自社株を買い増したことを材料に、同社株をはじめとする金融株が大幅上昇した。欧州の主要株価指数も軒並み急反発している(独DAXは2.45%高、英FT100は3.08%安)。

一方、中国国内の環境には不安要素がある。なかでも、今週に入り今年1月の重要経済指標が相次いで公表されることが気がかりだ(15日に貿易統計、金融統計、18日に物価統計など)。本日発表される貿易統計に関しては、輸出が人民元ベースでプラス3.6%(昨年12月はプラス2.3%)、輸入がプラス1.8%(同マイナス4.0%)に改善するとみられているが、結果次第では波乱要因となる恐れもあろう。

こうした内外環境の下、本日の香港市場は中国の経済指標を気にしながらも海外動向の落ち着きでしっかりとした展開か。物色の対象は、商品市況高(原油や非鉄金属)が追い風となる資源セクターあたりが挙げられる。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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