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【市況】12日の米国市場ダイジェスト:ダウは313ドル高、原油相場の回復や金融株の上昇を好感


■NY株式:ダウは313ドル高、原油相場の回復や金融株の上昇を好感

NYダウ       ナスダック
終値 :15973.84  終値 :4337.51
前日比:+313.66   前日比:+70.67
始値 :15691.62  始値 :4307.29
高値 :15974.04  高値 :4340.13
安値 :15691.62  安値 :4274.15

12日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は313.66ドル高の15973.84、ナスダックは70.68ポイント高の4337.51で取引を終了した。ドイツ銀行の社債買い戻しで欧州株が全面高となり、買いが先行。原油相場の大幅上昇や堅調な1月小売売上高が好感されたほか、前日に売り込まれた米金融関連銘柄に買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。ダウは一時300ドルを超す上昇となった。セクター別では公益事業を除いて全面高となり、銀行や保険の上昇が目立った。

クーポン共同購入サイトのグルーポン(GRPN)は決算内容が好感され、大幅上昇。原油相場の上昇を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が堅調推移。大手行のJPモルガン(JPM)はダイモンCEOが同社株50万株を購入し、買われた。一方でインターネットラジオのパンドラ・メディア(P)は軟調な決算内容を受け、大幅下落となった。

2月15日(月)はプレジデンツ・デーの祝日で米国株式相場は休場となる。ダドリーNY連銀総裁は、米経済は世界経済の混乱に耐えうる勢いがあるとし、現時点でマイナス金利の導入が議論されるべきではないとの認識を示した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は113円21銭、良好な米小売りで利上げ観測に伴うドル買い再燃

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円59銭から113円54銭へ上昇し113円21銭で引けた。ダドリーNY連銀総裁の発言「米国経済が依然強い」や予想を上回った米1月の小売売上高を受けて、利上げ観測を受けたドル買いが再燃。また、原油価格底入れ期待に原油相場や株式相場が上昇したこと、日本銀行の中曽副総裁が必要とあれば量的・質的緩和で一段の行動をとる方針を示唆したことから、円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1278ドルから1.1214ドルまで下落し1.1256ドルで引けた。ユーロ・円は、126円72銭から127円60銭へ上昇。株高に連れリスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドルは、1.4444ドルへ下落後、1.4522ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9742フランから0.9791フランまで上昇した。


■NY原油:反発で29.44ドル、OPEC協調減産期待や米稼動リグ大幅減で買い

NY原油は反発(NYMEX原油3月限終値:29.44↑3.23)。27.42ドルから29.66ドルまで上昇した。欧米株反発や、前日アラブ首長国連邦(UAE)エネルギー相の「石油輸出国機構(OPEC)は、非加盟国が参加すれば、協調減産の用意がある」との発言が伝えられたことを受けて、原油の買いが先行した。

また、終盤に米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。稼働中リグが前週比28基減の439基となり、8週連続かつ大幅な減少を示したことから、原油の買いがさらに強まった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  11.95ドル +0.790ドル(+7.08%)
モルガン・スタンレー(MS) 23.08ドル +1.390ドル(+6.41%)
ゴールドマン・サックス(GS)146.28ドル +5.590ドル(+3.97%)
インテル(INTC)      28.64ドル +0.420ドル(+1.49%)
アップル(AAPL)      93.99ドル +0.290ドル(+0.31%)
アルファベット(GOOG)   706.89ドル +0.530ドル(+0.08%)
フェイスブック(FB)    102.01ドル +0.100ドル(+0.10%)
キャタピラー(CAT)     63.14ドル +1.730ドル(+2.82%)
アルコア(AA)       7.69ドル +0.355ドル(+4.84%)
ウォルマート(WMT)     66.16ドル +0.850ドル(+1.30%)
スプリント(S)       2.66ドル +0.110ドル(+4.31%)

《NO》

 提供:フィスコ

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