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2016年02月12日16時05分

【材料】相場の女神の突撃!現場取材vol.1 ~コンサート業界のパイオニア・ヒビノ<2469>~

ヒビノ 【日足】
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ヒビノ 【日中足】


来る2月28日(日)10回目の節目を迎える東京マラソンが開催される。
今回は、東京マラソンの新宿スタート地点やフィニッシュエリアで大型LEDスクリーン搭載車などを手掛けているヒビノ<2469>に、現場取材を行った。

同社は、1956年に前身となるテレビの販売・修理店を開業。1964年に「ヒビノ電気音響株式会社」(現ヒビノ株式会社)が設立された。

同社は、「音と映像のプレゼンテーター」というコンセプトのもと、音響機器販売・施工事業、映像製品の開発・製造・販売事業、コンサート・イベント事業などを展開している。
長野冬季五輪や、シドニー夏季五輪、ソルトレークシティ五輪、愛知万博などでも大型映像の貸出・オペレーションを行った実績を持ち、2020年の東京五輪においてもすでに受注が進んでいるようだ。

同社の強みは、業界最大級の機材設備と機材の高い運用技術力だ。
特に、豊富な経験に基づく熟練された技術を持つ優秀なエンジニアを数多く擁していることは評価すべき点であろう。コンサートやイベントなどの現場では、機材の繊細な調整が必要であり、アーティストと裏方を支える技術者との信頼関係が、以降の受注に大きく影響する。つまり、信頼関係を構築できれば、チームの一員として必要不可欠な存在であり続ける。その信頼を長きに渡り蓄積・拡大しているのが同社なのだ。

ドームやアリーナ、ホールや劇場等の施設の設計や改築などが行われる際には、コンセントの位置といった細部から幅広い範囲で、同社はアドバイザーとしての役割を果たしている。また、国内外の音響メーカーが最新機材などを製作する際にも、同社は意見を求められる。常に最新機材を導入しつつ、熟練された人の手で行うオペレーションを提供している。

話を伺っていると、それぞれの守秘義務などの契約により、同社が手掛けていることを公表できない実績が多いことが推察できる。(実際、アーティスト側との調整で、当取材についても提案から実現まで10ヶ月を要している。)

音響や映像などが使用されているところには同社が関わっている可能性が高く、特に大きな祭事やイベントでは裏方として、施設の建設などでは同社の機材が納品されており、業界では欠かせない存在なのだ。

今国会ではカジノ法案は見送りとなっているが、国内のどこに統合型リゾートが設置されようと、カジノ本体やショービジネスなどに音響や映像装置の需要が生まれる。再度、IR推進法案が話題となれば、同社はカジノ関連銘柄として脚光を浴びる可能性は非常に高いとみている。

さて、業績面をみてみると、2月5日に16年3月期通期連結業績の上方修正と、増配を発表している。
修正後の売上高は300億円(前回発表は290億円)、営業利益は35.5億円(同28.5億円)、経常利益は36億円(同、29億円)、当期純利益は22億円(同18億円)を見込む。
ドーム、アリーナ等の大規模会場でのコンサートツアー案件の増加や東京モーターショーにおける映像演出の規模が拡大したこと、さらに第4四半期には、特需である特定ラジオマイクの需要がいっそう高まることが予測されることに加え、見込み案件についても計画どおり進捗し、売上高及び各利益はいずれも過去最高を達成する見通しだ。
配当に関しては、16年3月期末の配当を、前回予想の1株当たり普通配当20円に特別配当40円を加え、合計60円の予定だ。すでに中間配当20円を実施しており、年間配当予想は1株当たり40円から80円となる。

※当レポートは、取材を行ったうえでの筆者の個人的な見解であり、所属会社としての意見ではありません。また、紹介する銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関わる最終判断は、必ずご自身の判断でお願い致します。


フィスコリサーチレポーター
向後はるみ

《SF》

 提供:フィスコ

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