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【材料】東急レクリエーションが昨年来高値を更新、10日に東急が子会社と発表しておりTOB価格意識の買いが続く

 東急レク <9631> が全面安展開のなかも朝方から買いが先行。10円高の816円と続伸し昨年12月に付けた1996年7月以来19年7ヵ月ぶり高値810円を更新した。10日引け後の親会社の東京急行電鉄<9005>が、同社を連結子会社化すると発表したことが手掛かり材料視されているようだ。TOB(株式公開買い付け)価格1株850円で発行済み株式総数の16.45%を取得し、子会社を含む東急グループの出資比率を従来の24.45%から50.1%に引き上げる。

 同社はシネマコンプレックス(複合映画館)の運営やホテル事業を展開しており、収益の柱は不動産の賃貸。東急本社では同社が持つエンターテインメント関連などのノウハウを都市開発に活用する意向のようだ。

 同時に発表した2015年12月期連結決算は、経常利益が前の期比39.7%減の7.08億円と大幅に減少したものの、従来予想の5.63億円を上回り、今16年12月期経常利益予想を前期比3.2%増の7億3100万円と小幅ながら増益に転じるとしたことも買いを誘ったもようだ。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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