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【通貨】外為サマリー:1ドル112円前半の攻防に、円急騰後の落ち着きどころ探る

 12日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時過ぎ時点で1ドル=112円43銭前後と10日午後5時時点と比べ2円40銭強の大幅なドル安・円高で推移している。

 11日の東京市場は休場だったが、同日の為替相場は大荒れとなり、欧州市場では一時110円95銭と14年10月以来のドル安・円高水準をつけた。10日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言はハト派的内容で3月の利上げ観測が後退したことから、米長期金利が低下。世界経済の減速懸念も強まるなか、急激な円高が進行した。ただ、11日のニューヨーク市場では、政府・日銀による円売り介入観測も飛び交い一時113円台に値を戻す場面があった。

 この日の東京市場に移ってからは、112円前半での一進一退。世界株安が続きリスクオフ姿勢が強まるなか、安全通貨の円には買い需要が膨らんでいる。市場では円が110円台まで急騰した後の落ち着きどころを探る展開となっている。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1308ドル前後と同0.0030ドル前後のユーロ高。対円では1ユーロ=127円15銭前後と同2円40銭強のユーロ安・円高で推移している。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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