市場ニュース

戻る
 

【市況】12日の株式相場見通し=海外株安、急速な円高で下値模索

 12日の東京株式市場は、前日の欧米株市場が軒並み安に売られたことや、外国為替市場で一時1ドル=110円台まで円が急速に買われるなど円高の進行を受け、大きく下値模索の展開を強いられそうだ。注目されたイエレンFRB議長の米下院での議会証言では、米国経済の先行き不透明感と利上げペースの減速が意識されるかたちとなり、ドル売りが進んだ。足もとの円高は日本企業の収益見通しにも重荷となり、一段の株安を誘発しやすくなっている。

 11日の米株式市場では、NYダウが前日比254.56ドル安の1万5660.18ドルと5日続落した。欧米株安の流れを引き継ぎ、リスクオフの流れが続いている。

 スケジュール面では、きょうは対外・対内証券売買契約が寄り付き前に財務省から開示される。また、引け後には1月の投信概況が投資信託協会から発表される。海外では、1月のインドCPI(消費者物価指数)、15年12月のユーロ圏鉱工業生産、10~12月のユーロ圏GDP速報値など。また、ブリュッセルでEU財務理事会が行われる。米国でも経済指標が目白押しで、1月の米小売売上高、輸出入物価指数、12月の米企業在庫などが予定されている。(中村潤一)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均