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【材料】ハピネット---第3四半期は減収減益、ライブエンタテインメント事業を立ち上げ


バンダイなどの玩具卸を手掛けるハピネット<7552>は9日、2016年3月期の第3四半期(15年4-12月)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比13.9%減の1500.28億円、営業利益が同37.6%減の32.13億円、経常利益が同37.7%減の32.51億円、親会社に帰属する四半期純利益が同47.1%減の21.11億円となった。

流通部門において最大の商戦期となる年末商戦に大きなヒット作に恵まなかったことが響いた。一方で、メーカー部門においては収益が改善方向に向かっている。昨年11月には優良なコンテンツの企画・製作及びそのマルチメディア展開に実績を持つブロッコリー<2706>と資本業務提携契約を締結し、同社を持分法適用関連会社としている。

通期業績予想については最近の業績動向を踏まえて修正しており、売上高が前期比14.8%減の1850.00億円、営業利益が同34.7%減の33.00億円、経常利益が同35.6%減の33.00億円、当期純利益が同46.9%減の21.50億円としている。

なお、9日にはライブエンタテインメント事業の立ち上げも発表している。ライブイベント企画・運営で数多くの実績を持つ(株)横丁企画の代表取締役である松永直幸氏と共同して合同会社(LLC)「ハピネット・ライブエンタテインメント」を同月12日に設立する予定。ここ数年急成長しているライブエンタテインメント市場に参入し、アイドルを中心としたイベント運営関連事業を展開していく。

ハピネットは、エンタテイメント関連の卸売り企業。中核である玩具のほか、映像音楽ソフト、ビデオゲーム(ハード・ソフト)、アミューズメント商品も取り扱う。仕入れ先約700社、販売先約1,500社と豊富な取引先が強み。バンダイナムコHD<7832>の関連会社だが、バンダイ以外の製品も幅広く取り扱う。

《SF》

 提供:フィスコ

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