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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月10日

 10日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比372円安の1万5713円で、2014年10月30日以来の安値で取引を終えた。取引時間中は1万5429円(655円安)まで売り込まれる場面も。欧州の金融不安という新たなマイナス材料や世界景気不安で昨日に続く強いリスクオフの動きとなった。一部では投げ売りも出て、東証1部の売買代金は3.5兆円と本年3番目の規模となっている。

 昨日の米国市場は原油安や世界景気の不透明感からダウ平均が小幅に3日続落した。日本と欧州の株式市場が急落したこともリスク回避の動きにつながったようだ。一方でディフェンシブ株に買いが入り終盤には下げ幅を縮小。アク抜け感はないが下値1万6000ドル近辺で粘りを見せている。さて、円高やマイナス金利ショックで新たなステージに入った感のある東京市場。本日も金融など主力株に換金売りが出て、日経平均は1万6000円の大台をあっさりと割り込んでしまった。欧州の金融不安、米景気減速懸念などを過度に織り込むような展開で、短期的には明らかに売られ過ぎの状態に入りつつある。メガバンク株などの売られ方はその象徴で、こちらは相当な悲観シナリオまで織り込んでいるだろう。ある意味これはボトムが近いともいえるだろうが。本日はかなりの投げ売りが出ているようで、仮に、あさってにもう一段のダメ押しでもあれば短期的にはコツンと下値を形成する可能性もありそう。一方で来週から再開される中国市場の動向も気になり、こちら次第では相場の上値を重くするかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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