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2016年02月10日16時01分

【特集】メディア工房 Research Memo(2):占いコンテンツ等の企画・製作・配信を行う


■事業概要

メディア工房<3815>は、モバイル及びPC向けに占いコンテンツ等を企画・制作・配信する事業を主力としている。前期(2015年8月期)からは自社ブランドによるゲーム事業(ネイティブアプリ)にも本格参入した。また、新たな市場開拓を目的としたO2O(Online to Offline)事業や電話占いサービスなども手掛けている。

事業セグメントは、コンテンツ事業、O2O事業、その他で構成される。その内、コンテンツ事業は「占い」のほか、「ゲーム」、「ソリューション」の3つに区分されており、創業以来のコア事業である「占い」が売上高のほとんどを占めるとともに、安定収益源(キャッシュ・カウ)として他の事業への先行投資を支えている。なお、2014年8月期に開始したブランド事業については、韓流ブームの衰退等により「DPG!事業※」から撤退したことやオムニチャネル展開を加速する目的からO2O事業へ統合した。

※韓国女性グループ「T-ARA(ティアラ)」をイメージキャラクターに起用した「DPG!」ブランドによるアパレル商品等の販売店舗及びECサイトを運営していた。

各事業の概要は以下のとおりである。

占い事業は、同社が企画及び制作する占いコンテンツを、モバイルやタブレット、PCなどの通信デバイスを対象として、キャリア公式サイトのほか、「App Store」及び「Google Play Store」、SNS(LINE、Facebook、GREEなど)などを通じて配信している。フィーチャーフォンからスマートフォンへのシフトが急速に進展してきた中で、スマートフォン向けの配信網の拡大やライトユーザーをターゲットしたコンテンツジャンルの拡充にも取り組んでいる。さらに、海外展開にも積極的であり、韓国でも韓国最大級の占いサイト「フォーチュンエイド」へ占いコンテンツを配信している。

ゲーム事業は、本格参入した自社ブランド「OBOKAID’EM(オボカイドイーエム)」によるネイティブアプリを「App Store」及び「Google Play Store」などを通じて配信している。また、連結子会社であるブルークエスト(2014年10月にM&A)は、海外におけるブラウザゲームのパブリッシング(ライセンス事業)に特化した事業を展開している。自社ブランドについては、「斬新なメイドインジャパンゲームを世界の男女にお楽しみいただくために、多言語対応・マルチプラットフォーム展開・世界同時配信を行う」ことをコンセプトとしており、第1弾である「BOOST BEAST」(2015年4月配信開始)に続いて、「みどりのほし」(2015年6月配信開始)を世界同時配信して着実に実績を積み上げている。無料化の流れが加速する中で、アプリ内課金と広告収益によるハイブリッド型収益モデルの確立を目指している。

ソリューション事業は、同社のコンテンツ制作ノウハウを活かし、様々なイベントで用いられるAR技術※1を導入したコンテンツ・サービスの受託制作、並びに電話占いシステムの受託構築等を行っている。

※1 ARとは「Augmented Reality(拡張現実)」の略であり、人が知覚する現実環境を、コンピュータなどにより拡張する技術。

O2O事業は、市場拡大が期待される分野において既存事業とのシナジー効果の見込める事業を展開している。2015年6月に開始した20代から30代の女性向け情報サイト「omotano(オモタノ)」は、既存サービス(占い事業等)への送客やターゲット層におけるトレンドの把握などを目的としているようだ。また、2015年11月には(株)ガールズスタイリングとの業務提携により、女性の趣味や嗜好の多様化に対応した月額制ファッションレンタルサービス「Licie(リシエ)」にも参入した(表参道に店舗オープン)。

その他は、主力の占い事業との相乗効果に加えて、「当てる」占いから「解決する」占いへの需要の変化により市場拡大が予想される電話占いサービス「Lierre ?リエル?」などを展開している。

また、同社グループは、同社のほかに連結子会社2社((株)ギフトカムジャパン、(株)ブルークエスト)と持分法適用会社2社((株)MKBコリア、(株)ギフトカム)によって構成されている※2。

※2連結子会社であった(株)MKコミュニケーションズ及び(株)MKアソシエイツについては2015年3月に吸収合併した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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