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【市況】10日の株式相場見通し=不安定な展開続く、メガバンクの株価動向注目

 10日の東京株式市場は、目先需給悪で売られ過ぎた反動もあり買い先行で始まりそうだが、世界経済に対する投資家の不安心理は根強く、一日を通じて不安定な展開を強いられそうだ。前日の米国株市場は売り買い交錯のなかやや軟調で引けた。WTI原油先物価格は下げ基調を一段と強めているほか、1ドル=115円近辺で推移するドル・円相場の行方にも神経質とならざるを得ない。全体地合いを占ううえで、マイナス金利導入で大きく値を崩した銀行株の動向が投資家のセンチメントを左右しそうだ。

 9日の米株式市場では、NYダウが前日比12.67ドル安の1万6014.38ドルと3日続落した。強弱感の対立からプラス圏に浮上する場面もあったが、原油価格が下げ止まらず、リスクオフの流れを払拭しきれなかった。ナスダック総合株価指数も、前日比14.990ポイント安の4268.763と3日続落した。

 日程面では、寄り前に発表される1月の企業物価指数、前場取引時間中に予定される1月の都心オフィス空室率などがマークされる。海外では、日本時間深夜に予定されるイエレンFRB議長の米下院での議会証言が市場の注目を集める。(中村潤一)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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