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【材料】大成建設が反落、後場発表3Q累計経常利益は65%増益と大幅増益着地受け一時プラス場面、明日以降の動向に注目

 大成建設(1801)は下げ幅を縮めるも前日比7円安の742円と反落した。日経平均株価が一段安となる全般大幅続落展開となり、その後、全般安値圏でもみ合う展開となるなか、同社株は後場引け前にはプラス圏回復場面があったものの失速、長期相場を示唆する200日移動平均線も2日ぶりに割り込んだ。ただ、より長期視点の52週線はプラス圏を維持した。明日以降の動向に注目したい。

 前場寄付きは前日比27円安の721円と急反落スタート。同社がこの日後場(14:00)発表した2016年3月期第3四半期累計(4-12月)連結決算で、経常利益は前年同期比65.3%増の781億円と大幅増益となり、通期計画830億円に対する進捗率は94.1%に達した。
 大幅増益・進捗率の高さをはやし、一時、751円と2円高に買われたもののプラス圏維持はならなかった。

 直近3ヵ月実績の10-12月期(3Q)連結経常利益は前年同期比29.3%増の338億円に伸びた。売上営業利益率は前年同期の5.8%→8.5%に改善した。土木事業及び建築事業の利益率好転や開発事業の増収により売上総利益が前年同期比38.1%増の1331 億円と伸び進捗率は81.7%となった。営業利益が同81.4%増の772億円と大幅増となった。為替差損益悪化による営業外損益の悪化はあったが、経常利益は同65.3%増の781億円となった。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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