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【通貨】外為サマリー:一時1ドル114円20銭台に急落、防衛ラインを割り込む

 9日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時過ぎ時点で1ドル=114円82銭前後と前日に比べ2円50銭前後の大幅なドル安・円高で推移している。

 東京市場では、午前11時以降、一段の円高が加速。午後0時20分過ぎに114円21銭をつけた。これは14年11月以来、約1年3カ月ぶりの水準。世界的な株安を受け、リスクオフ姿勢が高まり、安全通貨の円を買う動きが高まっている。

 115円台は昨年につけた円の高値水準であり、市場には円高に歯止めをかける「防衛ライン」とする見方が少なくなかった。この日115円を割り込み、114円台前半まで突っ込んだことから、12年末から続いた円安トレンドの転換を警戒する動きも出ている。

 当面のポイントは、ドル円相場はさほど時間をおかずに115円台を回復できるかどうかだ。10日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が注目を集めているが、まずは今晩の欧米市場の動向が大きな影響を与えそうだ。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1208ドル前後と前日に比べ0.0070ドル前後のユーロ高。対円では1ユーロ=128円69銭前後と同1円90銭強のユーロ安・円高で推移している。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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