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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~フィンテック、自動運転などの中小型株物色へ


9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:フィンテック、自動運転などの中小型株物色へ
■外資系証券の注文動向:差し引き1150万株の売り越し
■前場の注目材料:トヨタ<7203>の15年4-12月期営業利益はコンセンサスやや下振れ


■フィンテック、自動運転などの中小型株物色へ

9日の日本株市場は、やや波乱含みの相場展開になりそうだ。8日の米国市場では、欧州株が全面安となったほか、原油相場が30ドルを下回ったことが嫌気され、NYダウは一時400ドルを超す下落となる場面もみられた。その後は引けにかけて下げ幅を縮めているが、この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比540円安の16460円となり、日経平均は昨日のリバウンド部分を帳消しにしてきそうだ。

原油安が嫌気された格好だが、今週は10日にイエレンFRB議長による米下院金融サービス委員会での証言が予定されている。米利上げペースへの思惑等から為替市場も含めて値動きの荒い展開になりやすく、リスク資産を売却する動きに向かわせやすいだろう。週末にはオプションSQが控えていることもあり、先物主導による値動きの荒さも目立ちそうだ。

物色は決算を手掛かりとした個別対応のほか、フィンテック、自動運転などの中小型株を中心としたテーマ株などに短期筋の資金が向かいやすいだろう。また、売り一巡後の底堅さが意識されるようだと、昨日同様、断続的なインデックス資金により、切り返す可能性はありそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き1150万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1950万株、買い800万株、差し引き1150万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月2日(火):960万株の買い越し
2月3日(水):1670万株の売り越し
2月4日(木):1100万株の売り越し
2月5日(金):200万株の売り越し
2月8日(月):1010万株の売り越し


■前場の注目材料

・NY原油(29.69、-1.20)、NYダウ(16027.05、-177.92)
・米衣料大手ギャップ一段高、見通しが予想上回る
・スズキ<7269>の15年4-12月期営業利益はコンセンサスやや下振れで着地


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 1月日銀マネーストック

<海外>
・中国休場(春節、8日-13日)
・香港休場(旧正月、8日-10日)
・ブラジル休場(カーニバル、8日-9日)

《SY》

 提供:フィスコ

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