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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月8日

 週明けの市場は日経平均が5日ぶりに反発。終値は前週末比184円高の1万7004円で、2日ぶりに1万7000円の大台を回復した。米国株の大幅安を受けて序盤は1万6500円台まで売られる場面があったものの、1ドル=117円台に戻した円安を好感して買い戻しが入り、後半はプラス圏に浮上して行った。円安以外に買い材料はなく、直近4日間の下げ過ぎが反動高を呼んだ面があるようだ。

 前週末の米国市場は1月の雇用統計を受けてダウ平均が3日ぶりに反落した。1月の雇用者は事前予想ほど増えなかったが、失業率が改善し賃金も伸びたことから「3月利上げ」を後退させるには至らず、株売り・ドル買いの動きが広がった。大幅安となったナスダック指数は1年3カ月ぶりの安値を示現している。一方、このとろ円高がネックとなって売り込まれていた東京市場だが、本日は朝方こそ米国株につれ安したものの、開始10分で本日の安値をつけた後は一貫して値を戻すリバウンド高の展開となった。円相場が117円台に戻したことをきかっけに、短期的な売り込み過ぎを修正する動きに発展したようだ。しかし、世界景気の減速といったマイナス要因は依然として変わらず、実需の買いはほとんど見られない状態のまま。せっかく1万7000円台を回復したものの、大台を維持させるだけの材料が見当たらない状況にある。今週は春節により中国市場が休場。この方面からの余計な波乱要因は出てこないが、原油と為替と米国市場を気にした神経質な展開に変わりはなさそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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