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【特集】BBT Research Memo(1):グローバルリーダーを育成、大幅増収増益を見込む


ビジネス・ブレークスルー<2464>は、インターネットや衛星放送を活用した遠隔型マネジメント教育サービスを主力事業としている。2005年にビジネス・ブレークスルー大学大学院(以下、BBT大学大学院)、2010年にビジネス・ブレークスルー大学(以下、BBT大学)を開学したほか、2013年にインターナショナルスクール運営会社(学校名:アオバジャパン・インターナショナルスクール)を子会社化したことで、1歳の幼児から社会人までをカバーする「生涯教育プラットフォーム」を形成し、経営ミッションである「世界で活躍できるグローバルリーダーの育成」に取り組んでいる。

2016年3月期第2四半期累計期間の連結業績は、売上高が前年同期比20.5%増の2,207百万円、営業利益が同27.6%増の224百万円といずれも期初計画を上回り、上半期として過去最高を更新した。BBT大学大学院/大学を中心に遠隔型マネジメント教育サービスが堅調に推移したことに加えて、インターナショナルスクールの業績が経営改善効果によって想定以上に伸張したことが要因だ。

2016年3月期の業績は売上高が前期比19.5%増の4,496百万円、営業利益が同18.0%増の321百万円と期初計画を据え置いている。四半期別売上高のピークとなる第4四半期の動向がまだ不透明なためだが、第3四半期までは全般的に順調に推移していることから、市場環境に変化がなければ会社計画を上回る可能性は高いと弊社では見ている。

同社では今後、インターナショナルスクール事業を積極的に拡大していく方針で、今後5年間で都心エリアに10拠点程度のプレスクール(幼児園)を展開していく考えだ。2015年10月には「サマーヒルインターナショナルスクール」の運営会社をM&Aで取得するなど、今後も年間1?3校のペースで拠点を拡大していくことになる。差別化戦略として、国際的な大学の入学資格を得られる国際バカロレアを全校で認証取得していく方針だ。中長期的には、国際バカロレアの認証取得で培ったノウハウやコンテンツなどをプラットフォーム化し、国内外で提供していくことを視野に入れており、今後の成長が期待される。

■Check Point
・起業家育成のスクールでは修了生の中から約800社が起業
・都心でのサテライト・キャンパス拠点を増やす方針
・5年でアジアNo.1のインターナショナルスクールを目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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