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【市況】東京株式(大引け)=184円高、円安と歩調合わせ切り返す

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は朝方安く始まったものの、その後は下げ渋り、後場に入ると買い優勢に。プラス圏で一貫して上げ幅を広げる展開に変わった。

 大引けの日経平均株価は前週末比184円71銭高の1万7004円30銭と5日ぶり反発。東証1部の売買高概算は27億3803万株、売買代金概算は2兆5991億6000万円。値上がり銘柄数は1464、対して値下がり銘柄数は407、変わらずは65銘柄だった。

 きょうの東京市場は前週末の欧米株市場が総じて安かったことや、為替が1ドル=116円台で推移していたこともあって、買い手控え感の強い中で始まった。注目された米雇用統計は、非農業者部門の雇用者の増加数が市場コンセンサスを下回るなど米経済先行きには不透明感も意識されている。ただ、日経平均は前週末まで4日連続安でその間に1000円超の下げをみせていたこと、また騰落レシオなども売られ過ぎを示唆していたことから、売り一巡後は買い戻しの動きが表面化した。後場は主力株が買い直され、円安と歩調を合わせるように日経平均は上昇幅を徐々に広げた。大引け間際に目先筋の手仕舞い売りが出たが、1万7000円台で着地している。

 個別では、ファナック<6954>が上昇、武田薬品工業<4502>、小野薬品工業<4528>も高い。日本CMK<6958>が急騰したほか、さくらインターネット<3778>、ディー・エヌ・エー<2432>なども値を飛ばした。ウィルグループ<6089>、ホシデン<6804>、博報堂DYホールディングス<2433>も大幅高。

 半面、ソニー<6758>が軟調、日本電産<6594>、住友金属鉱山<5713>なども売りを集めた。旭硝子<5201>が商いを伴い大幅安、椿本チエイン<6371>、山一電機<6941>の下げも目立つ。ケーヒン<7251>、ツムラ<4540>、オリンパス<7733>も安い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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