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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、NTT、クックパッドなど


NTT<9432>:5195円(前日比+19円)
堅調。先週末に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は3931億円で前年同期比 23%増益、各部門が好調に順調な推移となった。コンセンサスを500億円程度上回る水準となっている。据え置きの通期予想にも上振れ期待が高まる状況へ。好決算のほか、16.3期配当計画を100円から110円へ増額するなど株主還元策も強化へ。また、ドコモ株の売却を発表しているが、分配可能利益の増加に伴う将来的な自社株買い期待なども。

DeNA<2432>:1882円(前日比+170円)
大幅続伸。先週末に決算を発表、第3四半期累計営業利益は146億円で前年同期比27.1%減益、会社計画144億円線上での着地となる。また、今回発表した通期計画では営業利益は前期比19.6%減の199億円としている。決算説明会では、17.3期は最低でも増益が達成できると発言もあり、当面の業績底打ち期待へとつながる格好のようだ。コイン消費が2四半期連続で増加していること、中国でも新タイトルが好調なスタートを切ったことなどもプラス材料と捉えられる。

クックパッド<2193>:1740円(買い気配)
ストップ高買い気配。創業者で大株主の佐野氏と、取締役選任議案の一本化に関して基本合意に至ったと発表している。株価の大きな調整につながった「内紛」の沈静化としてポジティブに捉えられているようだ。「内紛」の表面化以降、先週末までで株価は37%の大幅下落となっていた。また、先週末には12月期の決算も発表しているが、営業利益は65億円となって、市場予想の60億円を上振れる着地に。

トヨタ<7203>:6474円(前日比-151円)
売り優勢。先週末に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は7223億円で前年同期比5%減、四半期ベースでは14年1-3月期以来の減益に転じている。7800億円程度の市場コンセンサスも下回った。通期予想の市場コンセンサスは据え置きの会社計画を上回っているが、10-12月期の下振れを受けて、今後はコンセンサス切り下がりが警戒される格好にも。また、自社株買いの取得実施を発表しているが、昨年11月発表分の具体的な取得方法を示したものであり、ポジティブなインパクトは限定的にも。

シンバイオ製薬<4582>:218円(前日比+34円)
急伸。帝京平成大学とTTR1ナノアゴニスト分子を用いた抗がん治療薬の開発に係る共同研究開発契約を締結したと発表している。同社は開発の進捗に応じ、同大学から本薬剤の全世界における開発・製造・商業化に関する独占的ライセンスを取得する権利を取得した。同大学の石田教授らが開発したTTR1ナノアゴニスト発現ビフィズス菌は、低酸素状態にあるがん組織において選択的に増殖し、抗がん作用及び安全性が確認されているという。

PSS<7707>:1692円:365円(前日比-56円)
大幅に4日続落。16年6月期の上期及び通期業績予想の下方修正を発表している。上期営業損益見通しは0.70億円の赤字から2.54億円の赤字(前年同期は2.89億円の赤字)へ、通期見通しは1.00億円の黒字から3.00億円の赤字(前期は3.20億円の赤字)へと引き下げた。アボット社向けのOEM製品(検体前処理装置)について、下期に出荷ペースが大きく減少する見通しとなったことなどが影響した。

インベスターズクラウ<1435>:6890円(前日比+1000円)
ストップ高。15年12月期業績の上方修正と記念配当実施を発表している。営業利益見通しは従来の14.50億円から18.95億円(14年12月期は9.25億円)へと引き上げた。第4四半期におけるアパートの受注棟数が想定よりも好調に推移した。また、15年12月期末に5.00円の記念配当を実施する。期末配当は従来予想の普通配当15.00円に記念配当を加えた20.00円となる。

レカム<3323>:79円(前日比+30円)
急反発。AI insideと業務提携すると発表している。AI社が保有する世界初の人工知能搭載OCR(光学文字認識)を用いた画像認識サービスを普及させること、レカムの販売商品に本技術を付加したサービスを構築すること、今後の中国での事業展開を検討することを目的としている。なお、15年10-12月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比31.7%増の10.05億円、営業損益が0.32億円の赤字(前年同期は0.74億円の赤字)で着地した。

《KS》

 提供:フィスコ

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