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【市況】東京株式(前引け)=続落も売り一巡後は急速に下げ渋る

 8日前引けの日経平均株価は前週末比29円01銭安の1万6790円58銭と小幅続落。前場の東証1部の売買高概算は13億6049万株、売買代金概算は1兆1889億7000万円。値上がり銘柄数は1092、対して値下がり銘柄数は728、変わらずは113銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、朝方大きく売り優勢で始まった後急速に下げ渋り、日経平均がプラス転換する場面もあった。当初は前週末の海外株安を嫌気し、円高基調を横目に企業業績先行きに対する懸念も重荷となってリスク回避の売りが優勢だった。ただ、前週末まで日経平均は4日続落で、この間に1000円以上の下落をみせていたことや、東証1部の騰落レシオも約63%と売られ過ぎゾーンを示唆していたことで、下げ一巡後は先物主導で買い戻しが入った。

 取引時間中に為替が漸次円安傾向に振れたほか、波乱要因のひとつである中国・上海株市場が休場ということもあって、足もとは下値を売り込む材料に不足している。売り方手仕舞いの動きが戻り足に反映されたかたちだが、積極的に買い進む動きもみられず、上値は重い状況。

 個別ではファナック<6954>が堅調、武田薬品工業<4502>もしっかり。日本CMK<6958>が値上がり率トップに買われたほか、ディー・エヌ・エー<2432>も大幅高となった。ニチモウ<8091>、東鉄工業<1835>、博報堂DYホールディングス<2433>なども大きく上値を追った。半面、トヨタ自動車<7203>が商い高水準も株価は軟調、明治ホールディングス<2269>が値を下げ、ソニー<6758>も冴えない。シュッピン<3179>が急落、旭硝子<5201>、DOWAホールディングス<5714>、住友金属鉱山<5713>などの下げも目立つ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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