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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は117円前後で推移か、米3月利上げへの期待でリスク回避のドル売り抑制も


5日のドル・円は、東京市場では116円56銭から116円98銭で推移。欧米市場でドルは一時116円30銭まで下げたが、米失業率低下などを意識して117円43銭まで反発し、116円85銭で取引を終えた。

本日8日のドル・円は117円前後で推移か。米3月利上げの可能性が再浮上しており、東京株安でもリスク回避的なドル売りは抑制される可能性がある。

5日発表された1月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比+15.1万人にとどまり、市場予想の+19万人程度を下回ったが、失業率は4.9%に低下した。また、週平均労働時間はわずかに増加し、平均時給は前月比+0.5%で予想を上回る伸びを記録した。

市場関係者の間では、2月の雇用統計でも平均時給が前月比プラスになった場合、3月利上げの可能性は高まるとの見方が増えている。5日の米国株が大きく下げた要因は3月利上げの可能性がやや高まったことによるものとみられており、今後発表される個人消費やインフレ関連の指標は3月利上げの可否を決定する材料となりそうだ。

今週10日、11日に行われるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に対する市場の関心は一段と高まっており、市場参加者はFRBの金融政策の道筋に関するイエレン議長の発言内容を点検することになりそうだ。今年2回以上の利上げが行われると市場が判断した場合、主要通貨に対するドル買いが強まる可能性がある。

《SY》

 提供:フィスコ

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