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【市況】5日の米国市場ダイジェスト:ダウは211ドル安、雇用統計受け追加利上げ観測強まる


■NY株式:ダウは211ドル安、雇用統計受け追加利上げ観測強まる

NYダウ       ナスダック
終値 :16204.97  終値 :4363.14
前日比:-211.61   前日比:-146.41
始値 :16417.95  始値 :4491.48
高値 :16423.63  高値 :4493.19
安値 :16129.81  安値 :4350.38

5日の米国株式相場は下落。ダウ平均は211.61ドル安の16204.97、ナスダックは146.42ポイント安の4363.14で取引を終了した。1月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を下回ったものの、失業率が前月比4.9%に改善したほか、平均時給が上昇したことで追加利上げへの警戒感がやや強まり、売りが先行。ハイテク株の一角が大きく売られたほか、軟調な原油相場も嫌気され、終日軟調推移となった。ダウは一時300ドル近い下落となった。セクター別では、電気通信サービスや家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で消費者・サービスや耐久消費財・アパレルが下落した。

ビジネス向けSNSのリンクトイン(LNKD)は軟調な通期見通しが嫌気され、40%を超える大幅下落。メディアのニューズ・コーポレーション(NWS)は決算内容が嫌気され、軟調推移。一方で、食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)は通期の利益見通しを引き上げ、上昇した。

2015年米国株式相場をけん引し、各社の頭文字を取って「FANG」と呼ばれた4銘柄、フェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット(GOOGL)の主要ハイテク株は、週を通じて軒並み下落した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は116円85銭、米1月雇用統計受け年内の追加緩和観測が再燃

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、116円30銭へ下落後、117円43銭へ上昇し、116円85銭で引けた。米1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を下回ったことに失望したドル売りが先行。その後、過去3か月の雇用増加平均が依然20万人を上回ったこと。また、失業率が予想外に低下し8年ぶりの低水準にとなったことや、賃金の予想以上の伸びを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内の追加利上げ観測が再燃、ドル買いが優勢になった。

ユーロ・ドルは、1.1246ドルまで上昇後、1.1109ドルまで下落し1.1159ドルで引けた。ユーロ・円は、130円99銭から130円16銭へ下落。株安に連れたリスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは、1.4591ドルから1.4452ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9884フランへ下落後、0.9985フランまで反発した。


■NY原油:続落で30.89ドル、米リグ大幅減も、根強い供給過剰感から売り勝る

NY原油は続落(NYMEX原油3月限終値:30.89↓0.83)。32.13ドルまで上昇した後、30.81ドルまで下落した。この日発表の米国の1月雇用統計で、非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回る一方、失業率が低下し、平均時給も上振れとなったことを受け、ドルの高下につれて原油も売り買いが交錯した。

終盤に米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。稼働中リグが前週比31基減の467基で、7週連続かつ大幅な減少となったが、米株の一段安懸念や、根強い供給過剰感からか、売りが勝る結果になったもよう。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  12.95ドル -0.305ドル(-2.30%)
モルガン・スタンレー(MS) 24.35ドル -0.655ドル(-2.62%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.45ドル -0.040ドル(-0.03%)
インテル(INTC)      29.04ドル -0.730ドル(-2.45%)
アップル(AAPL)      94.02ドル -2.580ドル(-2.67%)
アルファベット(GOOG)   703.76ドル -26.27ドル(-3.60%)
フェイスブック(FB)    104.07ドル -6.420ドル(-5.81%)
キャタピラー(CAT)     66.12ドル +0.160ドル(+0.24%)
アルコア(AA)       8.12ドル -0.190ドル(-2.29%)
ウォルマート(WMT)     66.99ドル +0.570ドル(+0.86%)
スプリント(S)       2.85ドル +0.020ドル(+0.53%)

《NO》

 提供:フィスコ

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