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【市況】<株式トピックス>=決算発表時期に1週間5円の円高で不透明に

 5日の東京株式市場は、外国為替市場での円高進行などを背景に、終始リスク回避の売りにさらされる展開を余儀なくされ、日経平均株価終値は前日比225円40銭安の1万6819円59銭と4日続落した。

 日銀が前週末1月29日に“マイナス金利の導入”という市場が想定外だった金融緩和策を断行。これを好感して日経平均株価は2日間で800円を超える急騰をみせた。ところが、2日からは一転してきょうまで4日続落で合計1000円を超える下落となり、円相場も一時1ドル=116円台半ばと、いずれもマイナス金利導入前の水準を超えた株安、円高状態となってしまった。

 市場関係者からは「この時期投資家は、既に17年3月期の業績動向を先読みしながら16年3月期第3四半期累計の決算内容を分析している。この1週間で、円相場が1ドル=121円台から116円台へと5円分も円高に変動したことで、現時点では自動車、電機、精密機器など輸出業種の主力企業で営業減益を想定せざるを得ない状況に追い込まれている」との見方が出ている。こうなると、先行き不透明感が足かせとなって、値ごろ感からの押し目買いの手が封じられてしまう。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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