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【材料】ウィルグループ---第3四半期営業利益は93%増、通期予想の上方修正や増配も発表


人材サービスのウィルグループ<6089>は5日、第3四半期累計(2015年4-12月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比35.7%増の321.50億円、営業利益が同93.3%増の10.85億円、経常利益が同93.7%増の10.88億円、純利益が同66.8%増の5.06億円となった。

各事業において顧客満足の向上と差別化を図ることで、インストアシェアの拡大と事業展開地域の拡大に努めた。また、医療・介護分野における人材派遣・紹介やインターネット/IoT分野における人材紹介等の拡大に注力したほか、2015年9月には広告代理店業を営むクリエイティブバンクを、同年11月には情報システムコンサルティング業を営むハイブリィドを連結子会社化するなど新規分野の拡大にも取り組んだ。

第3四半期までの好調な推移を受けて、2016年3月期の通期業績予想を上方修正している。修正後予想は、売上高が前期比37.5%増の448.10億円、営業利益が同40.5%増の13.20億円、経常利益が同41.0%増の13.40億円、純利益が同9.7%増の6.01億円としている。修正前予想に対しては、売上高が14.5%増、営業利益が20.7%増、経常利益が22.5%増、純利益が据え置きとなっている。

期末配当については、普通配当を従来予想の1株当たり6.50円から10.00円に増額するとともに、記念配当10.00円を実施するとしている。記念配当を含めた配当性向は31.7%(今期業績予想ベース)と前期実績の20.7%から大きく向上しており、株主還元姿勢を強めている。また、株主優待制度の導入もあわせて発表している。3月末時点で1単元(100株)以上保有する株主を対象にクオカード1000円分を贈呈する。1単元を保有した場合の配当と株主優待をあわせた総利回りは3.76%(5日終値ベース)となる。

同社は、特定業種に特化した人材派遣と業務請負を主力とする総合人材サービス企業。持株会社の傘下に国内外13社の子会社を持つ。業種特化に加えて、「ハイブリッド派遣」という特徴的な派遣方式による独自のビジネスモデルが強み。なお、本日は海外子会社を通じた米Oriental Aviation International Pte.Ltd.他2社の子会社化も発表している。

《SF》

 提供:フィスコ

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