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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月5日

 5日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比225円安の1万6819円で、先月26日以来の安値で取引を終えた。円相場が1ドル=116円台まで上昇したことが売り材料となり、1週間前の日銀の追加緩和効果を打ち消す下げとなってしまった。マイナス金利のマイナス面ばかりが意識され、金融株が下げ続けていることも相場の雰囲気を悪くさせている。

 昨日の米国市場は利上げ観測の後退からダウ平均が続伸した。低調な経済指標がこの日も続いたことから3月の利上げが見送られるとの期待が表われている。ただ、米景気・企業業績の軟化が長期化するとの懸念もあり、上値を追う動きはあまり活発化していない。さて、東京市場は日銀の緩和効果もなくなり、日経平均は企業の利益減少を織り込む実需売りの勝る展開に今日もなった。足元で発表されている第3四半期決算は下方修正が目立ち、当初想定していた今期の増益率の達成が困難となりつつある様子。原油、中国、円高という利益圧迫要因に米景気への懸念も加わり、日経平均は再び1万6000円台での推移を強いられている。市場では今晩の米雇用統計への警戒も強めており、一段の円高・ドル安に備えるような動きも表われていた。来週は米雇用統計次第だが引き続き神経質な値動きとなりそう。流れとしては1万6000円という下値を再び試すことも予想される。個別ではホンハイ傘下での再建の動きを好感してシャープ <6753> が大幅続伸となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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