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【材料】トヨタ---3Q営業利益は9.0%増、通期純利益を増額、2300万株・1500億円上限の自社株買い発表


トヨタ<7203>は5日引け後、2016年3月期の第3四半期(2015年4-12月)決算を発表、売上高は前年同期比6.5%増の21兆4313億円、営業利益は同9.0%増の2兆3056億円、経常利益は同4.1%増の2兆4529億円、四半期純利益は同9.2%増の1兆8860億円となった。

四半期ベース(10-12月)では、売上高は前年同期比2.4%増の7兆3398億円、営業利益が同5.3%減の7222億円、経常利益が同8.1%減の7777億円、純利益が同4.7%増の6279億円となった。日本で研究開発費や減価償却費が増加したほか、北米での販売諸費用等の増加、欧州での販売面の影響、中南米・オセアニア・アフリカ・中近東で販売台数が減少し、各地域で減益となった。一方アジアは、現地通貨安による輸出採算の改善や原価改善の努力で増益となった。

第3四半期累計(4-12月)の販売台数は前年同期比24.7万台減の649.3万台で、日本、欧州、アジア、その他が減少するなか、北米が1.6%増と伸長した。四半期ベース(10-12月)では前年同期比4.8万台減の221.5万台となったが、グループ総販売台数(小売)では3.7万台増の265.2万台となった。

通期業績見通しは、グループ総販売台数を1000万台から1005万台に上積みしたものの、売上高は前期比1.0%増の27兆5000億円を据え置いた。営業利益2兆8000億円、税引前当期純利益2兆9800億円も据え置いたが、当期純利益は200億円増額し2兆2700億円を見込んでいる。為替レートは米ドルを118円から120円、ユーロを133円から132円とした。なお、2月の工場稼動停止の影響は織り込んでいない。

また、併せて自社株買いも発表。取得株数は2300万株(発行済株式総数に対する割合0.74%)、取得金額は1500億円が上限で、取得期間は2016年2月8日から3月24日までとしている。

《SY》

 提供:フィスコ

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