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【特集】インテリックス Research Memo(9):自己資本比率は30%を維持する方針


■財務状況と株主還元策

(1)財務状況について

インテリックス<8940>の2015年11月末の財務状況を見ると、総資産残高は前期末比2,243百万円増加の29,408百万円となった。流動資産では、収益の拡大と不動産物件の売却が進んだことで現預金が1,654百万円増加したほか、仕入活動を積極的に進めたことにより、棚卸資産が565百万円増加した。また、固定資産も長期保有収益物件の増加に伴い367百万円増加した。

一方、負債は前期末比1,689百万円増加の20,688百万円となった。仕入資金を目的として有利子負債が1,514百万円増加したことが主因となっている。また、純資産は収益の拡大に伴う利益剰余金の増加により、同553百万円増の8,720百万円となった。

経営指標で見れば、自己資本比率は前期末の30.1%から29.6%と若干低下した。仕入れを積極的に行い、有利子負債が増加したことが主因だ。同社では今後も事業拡大に向けて仕入活動を積極化していく方針で、有利子負債としては20,000百万円程度まで積み上がる可能性がある。ただ、今後はアセットシェアリング事業の推進により、保有資産のオフバランス化を進めていくため、資金効率も向上していくことが予想される。自己資本比率としては30%をキープしていく方針となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YF》

 提供:フィスコ

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