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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):グリー、ヤマハ、古河電、スクエニHD

■グリー <3632>  595円  +79 円 (+15.3%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 グリー<3632>が3日ぶりに急反発。東証1部の値上がり率ランキングでベストテン入りしている。4日に、LINEとゲーム事業で、マーケティングパートナーとして協業することとなったと発表。グリーのアプリ開発スタジオWright Flyer Studiosがパブリッシャー(発売元)となり、開発、企画・運営を担当したコンテンツをLINE GAMEプラットフォーム上で展開し、LINEがマーケティング部分を担当するとしている。また、4日引け後に16年6月期通期の連結業績見通しを開示した。売上高は720億円(前期比22.1%減)、最終損益は80億円の黒字(前期は103億2200万円の赤字)の予想。第2四半期累計の実績および最近の業績動向を踏まえた。ネイティブゲーム事業は、既存タイトルの成長、新規タイトルの寄与ともに保守的に設定したほか、ウェブゲーム事業は、上半期のトレンドをベースに保守的に想定している。

■ヤマハ <7951>  3,080円  +407 円 (+15.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 4日、ヤマハ <7951> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の375億円→415億円に10.7%上方修正。増益率が20.1%増→32.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、3回目。海外向けに電子ピアノや音響機器の販売が好調に推移する中、円安による採算改善などが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の36円→44円(前期は36円)に増額修正したことも支援材料。同時に、上限4.6%の自社株買いを発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■古河電気工業 <5801>  267円  +25 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 古河電気工業<5801>が大幅続伸。同社は4日取引終了後に発表した、16年3月期第3四半期累計の連結決算は売上高6448億6400万円(前年同期比2.0%増)、営業利益168億9200万円(同65.9%増)、最終利益61億2700万円(同2.2倍)と高変化を示した。これを好感するかたちで買いを集めている。光ファイバーが北米市場で売り上げを伸ばしているほか、利益面では合理化努力や円安メリットも寄与した。株価も25日移動平均線を一気に上抜け、上ヒゲながら一目均衡表の雲抜けも果たすなどトレンド転換を印象づける。

■ゼリア新薬工業 <4559>  1,538円  +142 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 4日、ゼリア新薬 <4559> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比13.0%増の37.6億円に伸びて着地したことが買い材料。国内で滋養強壮剤「ヘパリーゼ」や潰瘍性大腸炎薬「アサコール」の販売が伸びたことが寄与。なお、直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の同利益は前年同期比99.6%増の21.8億円に拡大した。通期計画の41億円に対する進捗率は91.9%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■TBSHD <9401>  1,955円  +165 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 TBSホールディングス<9401>が3日ぶりに反発。同社は4日取引終了後に、16年3月期通期の連結業績予想修正を発表。経常利益を従来の192億円から207億円(前期比9.4%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高3450億円(同0.8%減)と営業利益160億円(同1.7%増)は従来予想で据え置いているが、受取配当金の増加などが経常利益を押し上げる。

■森永乳業 <2264>  576円  +46 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 森永乳業<2264>が急伸。同社はきょう午後2時に、16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は142億9100万円(前年同期比2.1倍)となり、通期計画127億円を超過した。売上高は4704億5500万円(同1.5%増)で着地。乳飲料が前年同期実績を下回った半面、牛乳類やヨーグルト、粉乳、アイスクリームなどが好調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■スクエニHD <9684>  2,967円  +232 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 4日、スクエニHD <9684> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比46.3%増の241億円に拡大して着地したことが買い材料。スマートフォンゲームやオンラインゲームの利用者拡大で課金収入が大きく伸びたほか、家庭用ゲーム機向けタイトルの販売も堅調だった。アミューズメント施設向けゲーム機器の販売好調や、店舗運営の効率化も増益に貢献した。通期計画の210億円を既に15.2%も上回っており、通期上振れに期待する買いが向かった。

■ツクイ <2398>  1,323円  +102 円 (+8.4%)  本日終値
 ツクイ<2398>が4日ぶり急反発。同社は高齢者介護サービス大手。第3四半期累計の単独決算は売上高498億1000万円(前年同期比7.9%増)と増収ながら、営業利益22億6100万円(同24.0%減)、最終利益10億4100万円(同21.2%減)と減益だった。在宅介護事業はデイサービスの延べ顧客数が伸びたことで売り上げは増勢基調ながら、介護保険制度改正の影響で利益は押し下げられている。ただ、足もとの業績悪は事前に織り込みが進んでおり、信用取組1.26倍と株式需給関係が良好であったことも手伝って買い戻しが先行している。

■システナ <2317>  1,586円  +107 円 (+7.2%)  本日終値
 4日、システナ <2317> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の26.5億円→31億円に17.0%上方修正。増益率が14.1%増→33.5%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。金融・保険向けやマイナンバー関連のシステム構築の受注好調に加え、車載・ロボット関連の開発や検証サービスが伸びることが寄与する。

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