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【特集】インテリックス Research Memo(3):独自開発した施工ノウハウを持つ


■事業概要

(2)同社の強み

インテリックス<8940>の強みとしては第1に、採算が見込める優良物件を迅速に仕入れる体制を構築していることが挙げられる。毎月1,800~2,000件ペースで不動産仲介会社から寄せられる売却物件情報に関して、同社では1~2日で担当者が現場の状況を確認し、最終的な仕入れの判断を行っている。通常、大手不動産会社であれば仕入れの判断に1週間程度の時間がかかると言われており、同じタイミングで売却物件情報を入手した場合、同社の迅速な意思決定により、同業他社よりも優良物件を仕入れる可能性が高くなる。最近では都心部において中古マンション価格の高騰が顕著となっており、仕入価格についても上昇傾向にあるが、採算が見込めない価格での仕入れは行わないようにしている。

また第2の強みとして、マンションのリノベーションにおいて独自開発した施工ノウハウを確立していることが挙げられる。マンションの戸別リノベーションでは戸建住宅と比較して、近隣住戸への配慮が必要となるため、短期間での施工や騒音・振動などを極力抑えた施工が求められている。同社ではこうした課題を解決する工法として、Good-Infill工法を開発している。Good-Infill工法とは、工場で事前に加工した木質パネルを施工現場で組み立てる工法で、ネジや釘を極力使わないため騒音や振動が発生しにくく、熟練工でなくても短期間でほぼ均一な品質で仕上げることが可能といったメリットがある。さらに、マンションの場合は電気配線や水道、ガス管など生活インフラ部分を共有しているため、工事の際にはその取扱いに十分注意する必要がある。同社ではこうしたマンションのリノベーションにおける施工マニュアルも作成しており、施工を行う協力会社のサービス品質の維持向上にも努めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YF》

 提供:フィスコ

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