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【市況】米雇用統計控え慎重姿勢、3月利上げは無理か/オープニングコメント


 5日の日本株市場は不安定な相場展開になりそうだ。4日の米国市場ではNYダウが続伸となったが、12月製造業受注指数が予想を下振れたことなどから米国の追加利上げ観測が後退し、為替市場では1ドル116円台に突入している。これが嫌気される流れとなり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比255円安の16815円と大きく下げている。これにさや寄せする格好から、幅広い銘柄に売りが先行することになろう。

 売り一巡後は、週末の米雇用統計を控えていることもあり、こう着感の強い相場展開になるだろう。先日の米ADP雇用報告が予想を上回っていたこともあり、上振れとなる可能性も意識される。そうなると、いったん後退した米国の利上げへの思惑が再燃する可能性もある。一方で、予想を下回ってくるようだと、3月の利上げは無理との見方が強まりやすく、一段のドル売りにつながることになろう。

 日銀のマイナス金利政策導入による円安効果は続かず、且つ、本格化する決算では下方修正の動きも目立ち始めている。短期資金は中小型株にシフトしやすいが、前場に急騰するものの、後場に入り値を消す銘柄も目立ち始めている。センチメントが悪化傾向にあることで値動きを荒くさせてきており、押し目拾いも慎重にさせそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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