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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は117円前後で推移か、米雇用統計発表を控え主要通貨は動意薄の見込み


4日のドル・円は、東京市場では118円24銭から117円65銭まで下落。欧米市場では米長期金利の低下などを意識してドルは一時116円53銭まで売られており、116円78銭で取引を終えた。

本日5日のドル・円は117円前後で推移か。米利上げペースに影響を与える1月雇用統計が日本時間夜に発表される。市場参加者の多くは雇用統計内容を確認したいと考えており、アジア市場では主要通貨の為替取引はやや動意薄の状態が続く可能性がある

日本時間5日午後10時30分に発表される1月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+19.0万人、失業率は5.0%と予想されている。非農業部門雇用者数は参考指標である1月ADP雇用統計が前月比+20.5万人だったことから、市場予想+19.0万人をやや上回る可能性がある。

1月の非農業部門雇用者数が予想通りでも3月利上げを正当化する材料になるとの声が聞かれているが、平均時給の動向も無視できない。12月実績は前月比横ばいだった。1月は前月比+0.3%と予想されているが、市場予想を下回る伸びにとどまった場合、インフレ上昇への期待は後退し、ドル売りが強まる可能性がある。失業率も要注目か。予想に反して上昇した場合、3月利上げ観測は後退し、ドルは弱含みとなる可能性があるとみられている。

《SY》

 提供:フィスコ

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