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【材料】高千穂交易---今後も付加価値強化による収益性の向上、成長市場への進出など積極化へ


高千穂交易<2676>は2月3日、2016年3月期第3四半期(15年4月-15年12月)決算を発表。売上高は前年同期比9.4%増の148.24億円、営業利益は同62.1%減の1.54億円、経常利益は同75.1%減の1.37億円、四半期純損益は同4.61億円悪化の0.32億円の赤字だった。

Guardfire社の連結化に加えて、システムセグメントの販売回復などにより、売上高は増収となったものの、円安などによる商品調達コストの増加や価格競争の激化を背景に売上総利益が減少した。またのれん償却等投資コストの増加や外貨建債権の評価などによる為替差損の発生も響く形に。

16年3月期通期については、上記に加えてデバイスセグメントやRFIDシステムにおける大型案件先送り等の影響もあり、売上高が前期比6.6%増の200.60億円、営業利益が同46.2%減の3.70億円、経常利益が同59.6%減の3.50億円、純利益が同88.1%減の0.70億円としている。従来予想(売上高230.00億円、営業利益11.60億円、当期純利益6.30億円)からは下方修正している。

厳しい競争下のなか、新たな成長を見据えて独自の付加価値強化による収益性の向上、アジアを中心とした成長市場への進出によるグローバルビジネスの拡大など積極策を継続展開する方針。システムセグメントでは、商品監視システムや入退室管理システムの付加価値強化、RFIDシステム、リテールソリューション、クラウド型無線LAN等の新たな市場開拓、防火システム事業のASEAN諸国全体への展開拡充など。デバイスセグメントでは、各種半導体の提案セールス強化、機構部品の海外ATM向け拡販や米国市場での販路拡大などを実行していく。

《SF》

 提供:フィスコ

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