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【通貨】欧米為替見通し:ポンド・円は弱含みか、金融政策委員会で2016年中の利上げを見極め


今日の欧米外為市場では、ポンド・円は弱含む展開となりそうだ。英中銀(BOE)は今晩開催する金融政策委員会(MPC)で年初からの市場混乱などを踏まえ、一段と弱気な見解を表明する公算。2016年中の利上げが見込めない場合には、失望のポンド売りは続く可能性があろう。

BOEは今晩21時に政策金利と資産購入枠のほかMPC議事要旨、四半期物価報告を発表し、21時半からはカーニー総裁が記者会見する。政策金利0.50%と資産購入枠3750億ポンドの据え置きは市場コンセンサス。四半期物価報告のなかでは、中国経済の先行き不透明感や原油安などを背景とした市場の混乱が年初から続いているため、国内経済の成長見通しなどに弱気な見解が示されるかもしれない。

他方、2016年の後半には英国の欧州連合(EU)への残留か離脱かを問う国民投票の実施が見込まれる。仮に離脱する結果となれば英国経済にはネガティブなインパクトがあるとみられているため、BOEはそのタイミングでの金融政策の変更は回避するだろう。MPCが早期の利上げにより慎重なスタンスを示した場合には2016年中は据え置きとの見方が広がり、失望のポンド売りが強まる展開を想定したい。

【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ECB経済報告
・21:00 英中銀が金融政策発表(政策金利、資産購入枠とも据え置き予想)
・21:00 英中銀金融政策委員会の議事要旨
・21:00 英中銀四半期物価報告
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.7万件、前回:27.8万件)
・22:30 米・10-12月期労働生産性速報値(前期比年率予想:-2.0%、7-9月期:+2.2%)
・22:30 米・10-12月期単位労働コスト速報値(前期比年率予想:+4.1%、7-9月期:+1.8%)
・22:30 カプラン米ダラス連銀総裁講演(世界経済)
・24:00 米・12月製造業受注(前月比予想:-2.8%、11月:-0.2%)

 提供:フィスコ

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