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【市況】明日の株式相場見通し=1万7000円防衛から反発へ、決算発表評価し個別物色

 5日の東京株式市場は、同日日本時間夜の米1月の雇用統計発表を前に手控えムードが広がりそうだ。ただ、きょうは急速な円高・ドル安を織り込んで3日続落となったものの、終値で心理的フシ目の1万7000円を防衛したことは、あすの反発基調につながりそうだ。決算発表は佳境を迎えており内容を評価しての個別物色が活発化する。

 市場関係者からは「円相場は4日の米外国為替市場で一時、1ドル=117円台前半まで急上昇をみせ、1月29日の日銀によるマイナス金利導入発表前の水準に戻ってしまった。これに連動して、日経平均株価も1万7000円を一時割り込んだことは確かに失望感を与えた。しかし、東証1部の売買代金は2兆8587億円と高水準を維持しているうえに、営業利益を上方修正した三菱ケミカルホールディングス<4188>をはじめ化学株の一角が堅調な推移をみせていた」との声が出ていた。

 4日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比146円26銭安の1万7044円99銭で3日続落。日銀の黒田総裁が講演で、マイナス金利の導入に関連して「金融緩和をより抜本的に進められる」と発言したと伝えられ、日経平均株価は午後1時過ぎに一時、前日比プラス圏に浮上する場面もあった。ただ、その後は再び売り優勢の推移となった。

 日程面では、12月の景気動向指数に注目。海外では米1月の雇用統計、米12月の貿易収支が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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