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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月4日

 4日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比146円安の1万7044円で、日銀のマイナス金利策発表前日(28日終値)の水準に戻ってしまった。取引時間中は1万7000円台を下回るなど下値も不安定。下げの主因は1ドル=117円台まで進んだ円高で、市場のリスクオフの動きがまだ続いている様子がうかがえる。

 昨日の米国市場は原油相場の反発に合わせてダウ平均も3日ぶりに上昇した。WTI(原油先物)が再び30ドル台を回復したことが買い戻しのきかっけとなったが、一方でハイテク株の多いナスダック指数は続落するなど株式の戻りはまだ一様ではない。この日発表された景気指標の悪化がやや響いたものと思われる。さて、本日の東京市場は世界景気の減速懸念などからくる円高を嫌気して日経平均は3日続落となった。株も為替も日銀の追加緩和効果をほぼ帳消しにする動きとなり、改めてマクロ減速による売り圧力を感じさせる。足元では企業の業績下方修正が広がり、今期はもとより来期への期待も後退傾向にある。本日は中国株や原油相場が上昇しているものの、円高を含めた外需減少の流れには抗し切れない状況だ。日経平均は下値1万7000円前後における抵抗力を示しているが、株価の反発力が小さく、きっかけ次第で再び割り込む可能性もありそう。個別ではシャープ <6753> が台湾企業傘下での再建を目指す方向となり急反発している。(ストック・データバンク 編集部)

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