【経済】イエレンFRB議長の議会証言内容は重要な手掛かり材料になる
市場関係者の間では3月利上げは見送りになるとの観測が一段と広がっている。政策金利の変動に反応しやすい米2年国債の利回り水準は3日の取引で一時0.7%を下回った。債券市場関係者の間では、ダドリーNY連銀総裁が指摘するような「金融環境のひっ迫」が本当に存在しているならば、2年債の利回り水準が上昇を続ける可能性は低いとの見方が多い。
米利上げペース鈍化の思惑が広がっていることから、市場関係者の間では来週10日、11日に行われるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言に対する関心が急速に高まっている。インフレ見通し、海外経済の動向、ドル高の影響などについての発言内容次第では今年4回の利上げ観測が再浮上し、ドル相場は大きく戻す可能性は残されている。
《MK》
提供:フィスコ