【市況】東京株式(大引け)=146円安、円高進行と業績下方修正で売り優勢
日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
東証1部の売買高概算は、31億2841万株、売買代金概算は2兆8587億300万円。値上がり銘柄数は322、対して値下がり銘柄数1541、変わらず72銘柄となった。
外国為替市場での急速な円高・ドル安進行を嫌気して、電機、自動車など輸出関連の主力銘柄を中心に、全般売り優勢となった。さらに、16年3月期の業績下方修正を発表した日立製作所<6501>やパナソニック<6752>が揃って大幅安に売り込まれていることも、全体地合いを悪化させた。
個別銘柄では、業績下方修正を発表した日立製作所、パナソニックが大幅安となった。このほか、トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ファーストリテイリング<9983>、カカクコム<2371>、雪印メグミルク<2270>、小野薬品工業<4528>、三井不動産<8801>、花王<4452>、サイバネットシステム<4312>が売られた。
半面、後場に入ってシャープ<6753>が、再建スポンサーの選定で台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に優先交渉権を与え、ホンハイの傘下に入ることで再建を目指すことを決めたと伝えられ大幅反発した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>のメガバンクは堅調。三菱商事<8058>、三井物産<8031>の商社も高い。このほか、日本ユニシス<8056>、日本電気硝子<5214>、三井金属<5706>、三菱ケミカルホールディングス<4188>、レンゴー<3941>、三菱ガス化学<4182>も買われている。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)