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【市況】3日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安と反落、不動産株は逆行高


3日の中国本土マーケットは小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比10.32ポイント(0.38%)安の2739.25ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、10.85ポイント(0.38%)安の2866.36ポイントで引けている。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.05ポイント(0.01%)高の348.45ポイント、深センB株指数が8.76ポイント(0.77%)安の1134.07ポイントで終えた。ベンチャー企業で構成される深セン創業板指数は逆行高で続伸。0.73%上昇した。

2日に急伸した反動で、ひとまず売られる流れ。足元で売買代金の低迷が続くなか、市場エネルギーの減退も不安視された。オフショア人民元が対米ドルでじり安基調をたどっていることを背景に、資金流出の懸念もくすぶっている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。国政助言機関の全国政治協商会議と国会に相当する全国人民代表大会(全人代)がそれぞれ3月3日、5日に開幕すると正式発表されるなか、経済政策に対する期待感が続いている。指数は引けにかけて下げ幅を縮小させた(上海総合は一時1.9%下落)。

金融株やエネルギー関連株など時価総額上位の銘柄が下げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が1.7%安、中国農業銀行(601288/SH)と中国石油天然気(601857/SH)がそろって1.4%安で引けた。消費関連株の一角や海運株もさえない。

半面、不動産株はしっかり。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行業監督管理委員会が2日、住宅在庫が積み上がっている地域(主として地方都市)を対象に、住宅ローン頭金比率の引き下げを認める方針を発表したことが支援材料だ。住宅大手の緑地控股(600606/SH)が1.9%高と値を上げている。インフラ関連株や素材関連株、自動車株などもしっかり。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株なども物色された。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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