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【市況】原油相場次第だが、ややディフェンシブ系にシフト【クロージング】


3日の日経平均は大幅に続落。559.43円安の17191.25円(出来高概算31億株)で取引を終えた。原油相場の下落が嫌気された欧米株安の流れを受けて、17500円を下回って始まった。その後も原油相場が時間外で弱い値動きを続けていたほか、前場半ばからは上海株の下げなども影響する格好となり、じりじりと下げ幅を拡大。一時17000円割れ寸前まで下げており、日銀のマイナス金利政策導入で上昇した部分をほぼ帳消しにしている。

後場半ばには17300円まで下げ幅を縮めるも短期的なショートカバーにとどまり、結局日経平均は550円を超える大幅続落で本日の取引を終えた。セクターでは石油石炭が唯一プラスとなった。前日に決算を発表した出光興産<5019>が堅調だったほか、本日ザラバに決算を発表したJX<5020>は、アク抜け的な動きをみせた。一方で、証券、鉄鋼、機械、輸送用機器、非鉄金属、海運、卸売の弱さが目立った。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の8割を占めている。

日経平均は、日銀のマイナス金利政策導入で上昇した部分をほぼ帳消しにしている。センチメントは悪化してきているが、下げの最大の要因が原油相場であり、これが落ち着きをみせてくるまでは、引き続き日中値幅の大きい不安定な相場展開が続きやすいだろう。物色は、原油相場次第ではあるが、週末には米雇用統計を控えていることもあり、ややディフェンシブ系にシフトしやすくなりそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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